陶芸家、加藤孝造さんとは?


陶芸家の加藤孝造さんとは?

加藤孝造さんという人物をご存知でしょうか?
焼き物が好きな方なら知っている方もいると思いますが、美濃焼きという技法を用いた陶芸で有名な方です。
美濃焼きの中でも瀬戸黒という技法を受け継いでいるのが加藤孝造さんで、その独特な黒を出すための方法は独特なもののために岐阜県でも注目しているものです。

その他では志野焼の作家としても有名ですが、2010年に人間国宝認定を受けたものは、先に述べた美濃焼きの瀬戸黒です。
瀬戸黒は、そもそも桃山時代に生み出された技法です。
桃山時代からずっと受け継がれてきたものではなくて、途中で一度すたれてしまっていますが、それを先の人間国宝の故・荒川氏によって蘇ったものを加藤氏が受け継いだことにより継承されるようになりました。

さまざまな人がこの作品に魅了されていき、さまざまな用途で国内外から需要があると言われているので、オークションなどでも取引されることがあります。

作品はどのような金額で取引されているのでしょうか?

陶芸家の作品はどのような金額で取引されるものなのかが良くわからないものです。
一概に陶芸作品といっても美術館などに展示されるものから、オークションなどで取引されるものまでさまざまなものがあります。

インターネットオークションで取引される平均としては3万円程度が多い傾向があります。
湯呑や、花入れ、西方、花瓶などで、落札された金額の平均を計算したものですが、高いものでも10万円に届くことはほとんどなく、数万円程度が妥当なところです。

この金額が高値取引にならない理由は、数が多くあることが影響しています。
希少性を考えると、さほどのものでもないことから、加藤ブランドとしては取引の価値があるものの、高値とまではいかないことがほとんどです。

どの作品も一点ものですから、もう少し値段がついても良いような気がしますが、作品数が多いとどうしてもこうした傾向があるようです。

参考サイト:アンティークショップてんま屋の加藤孝造に関する記事