三輪休雪の世界


三輪休雪の世界というのはどういうものでしょうか?

三輪休雪12代めは、青春時代はムンクやゴヤ、文学では日本の太宰や谷崎などの影響を受けて過ごし、どこか都会的なのに優雅さのあるエロティシズムを漂わせる作品が代表的で、ある意味ではこれが思想といっても良いほどの特徴となっていると言えます。

三輪休雪は男性ですが、男性よりもどこか女性よりの感覚を感じさせるものがあり、その感性の繊細さなども感じることができます。

さらに茶陶については、その用途に重きを置いたものではなくて、あくまでも自由に自分らしさを表現することを優先している作品を作り、オブジェとしてのとらえ方をしていることを表現し話題になりました。
どこかスケールの大きな感覚があり、型にはまりすぎない新しさなども持ち合わせているところが非常に斬新に感じられるところもあります。

三輪休雪12代がその名を襲名したのは2003年の春ですが、そのときも三輪家の伝統を背負っていると同時に、1人の作家であることを忘れない雰囲気が漂う、どこか独創的な新しい伝統を作っていく、そういう姿勢が見える作品作りをしています。

作品が取引されるときの価格帯はどれくらいでしょうか?

たくさんの作品がある歴史ある三輪家の作品は、何代目の作品なのかをまず考えながら見ていかなければなりません。
それを含めて作品の取引価格を見ていくとさまざまな作品の取引価格の平均的な相場はおよそ12万円ほどになると言われています。

この金額は、さまざまなインターネット上での取引価格の相場なので、実店舗などで取引される金額とは異なることがありますが、他の作家の作品と比べてやや高額な傾向があります。
伝統ある三輪家の作品ということもあるのでしょうが、特に高額な傾向があるというのは、日本の伝統としても非常に誇れる部分だと言えます。

萩焼という文化が高い評価を集めていること、ファンがたくさんいて、作品を求める方が多いことは何よりうれしいことでしょう。

参考:てんま屋の三輪休雪についての記事